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認知症の初期サインのひとつ:味覚障害    元気人

認知症は加齢とともに発症率が高まる病気のため、
長生きの人は誰でもかかる可能性があります。

また、認知症の発症原因の半数近くを占める
アルツハイマー病は元に戻らない進行性の脳の病気です。

これらのことから、
認知症はどうせ治らない病気、医者にかかっても仕方ない
という人がおられますが、これはあまりよろしくない考えです。

他の病気と同じように認知症においても
早期発見・早期受診が大切になります。

といいますのも、一部の認知症には
脳外科的な処置でよくなる可能性があるものがあります。

つまり、症状を放置する選択肢をとるのであれば、
よくなる可能性の芽を紡いでしまうことになります。

また、もし認知症と診断されたとしても、
早い段階で適切な治療に取り組むことで、
重症になるまでの時間を長くできます。

そして、脳の機能が残っているうちに、
本人も家族も認知症への理解を深め、生活スタイルを見直すことで、
生活や介護での負担やトラブルを軽減することも可能です。

よき未来への可能性を残し、それを広げるには、
早期発見・早期受診が大切ということになります。

早期発見・早期受診には、本人や周囲が
認知症の初期サインに気づくことがポイントになります。

認知症の初期サインのひとつとして、
通常のように味が感じられなくなる「味覚障害」を
指摘する研究者がいます。

味覚は五感の1つで、食べものの味を楽しんだり、
食べてはいけないものを見分けたりするのに必要な感覚です。

味覚障害が起きますと、例えば、

・辛いものが好きだったのに甘いものが好きになる
・味にうるさかった人が文句もいわずに何でも食べる
・料理する人であれば、料理の味付けが変わる

などの振る舞いがみられます。

アルツハイマー型および脳血管性の認知症では、
健常者と比較して、味覚に関する認知機能が低下している
・・という研究報告があります。

舌にある味覚神経が正常にはたらいていても、
電気信号を受け取る側の脳の神経細胞がやられていれば、
正常に味を感じられないためと考えられています。

高齢者を対象に味覚障害の有無を調べることで、
認知症の早期発見・早期診断につながる可能性があります。

また、味覚障害に気づかず放置していますと、
濃い味付けを好んで塩分や糖質の過剰摂取につながり、
高血圧や糖尿病になる可能性があります。

そして、高血圧や糖尿病は認知症の危険因子となっています。

なお、味覚障害は亜鉛不足や薬の副作用によって起きる場合もあります。

認知症の初期サインのひとつに味覚障害がありますが、
味覚障害があるからといって、それが認知症のサインとは限りません。

味覚障害がみられたときは、放置するよりも
専門医への受診や生活スタイルの見直しを検討することで、
よき未来への選択肢の幅が広がることになります。

————————–
【文献】
Suto Ti, et al.
Disorders of “taste cognition” are associated with insular involvement in patients with Alzheimer’s disease and vascular dementia:”memory of food is impaired in dementia and responsible for poor diet”.
Int Psychogeriatr. 2014 Jul;26(7):1127-1138

 

一般社団法人 元気人

TEL 03-6441-0043 [平日10時-18時]

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