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初心者や女性でも安心して楽しめて、旨い酒とざっくばらんな会話が味わえる、魅惑の角打ちワールドへ、いざ! ぐるりっち北Q州

のんべえなら一度は足を踏み入れてみたい「角打ち」。角打ちをこよなく愛する「北九州角打ち文化研究会」の女性3人が “角打ちの流儀”を伝授します。初心者や女性でも安心して楽しめて、旨い酒とざっくばらんな会話が味わえる、魅惑の角打ちワールドへ、いざ!

角打ちってどんなところ?

北九州では、酒屋さんの店の一角でお酒を飲むことを「角打ち」と言います。その語源は「四角い升の角に口をつけて飲むから」とか、「店の一角で飲むから」などなど諸説ありますが、とにかく、それぞれの店と店主の個性が光る酒店で、立ち飲みと会話を楽しむ、それが「角打ち」です。市内にある「角打ち」ができる酒屋さんは約180軒ほど。地元のおじさんや仕事帰りのサラリーマンなどの常連客に混じって、最近では角打ちワールドを楽しむ観光客や女性も増えています。今宵は、そんな角打ちをこよなく愛する「北九州角打ち文化研究会」の女性3人が、小倉北区紺屋町にある「平尾酒店」さんに集合。その魅力や楽しみ方、初心者や女性にもオススメの店など、角打ちトークが始まります。

外平)楽しく、おいしいお酒を安く飲みたい私たちにとって角打ちって、本当に有難い存在だよね。酒屋さんだから販売価格で買って飲むことができるのも、魅力の一つ。お店によっては店先で飲む場合、販売価格にいくらかプラスされるところもあるけど、それでも安い!
原田)基本的には角打ちって、酒屋さんで買ったお酒を軒下をかりて飲ませていただいている、みたいなイメージだよね。
常軒)そうだね。角打ちをされているお店は、あくまでも酒販業。だから基本的には、水や氷などは要求しちゃいけないっていう暗黙のルールがあるしね。とは言っても、お店によってはサービスをしてくれるところもあるので、そんなときはご厚意に甘えちゃう。
外平)いつも通っている私たちにとって、角打ちで飲むということはもう日常だよね。女子会も開催してるし。私の行きつけの店では、「ただいま~!」って入っていくと、おかあさんやおとうさんが、「おかえり~!」って迎えてくれるの。焼酎の一升瓶もキープしているよ(笑)。
常軒)本当!?常連さんだけじゃないの?キープができるのは。

原田)店によってキープできるところと、できないところがあるよ。基本、個人商店だからお店によってルールが違ったり、それに客層も違うしね。観光客が多い店もあれば、常連さんだけでにぎわっている店もあるよね。
外平)角打ちの常連さんっていうと、今はどちらかというとシルバー世代の人が多いよね。その次に、サラリーマンの方々かな。
原田)そうだね。今でこそサラリーマンの方もよくお見かけするけど、歴史をさかのぼってみると、もともとは工場勤務の労働者の方がお客さんの大半を占めていたらしいね。1901年の官営八幡製鐵所の開所がきっかけで北九州には多くの労働者が集まったでしょう。三交代で働く職工さんたちにとって、早朝から夜まで開いている角打ちはなくてはならない存在で、夜勤明けの高ぶった気持ちを静め、オンとオフを切り替える空間として、大事な場所だったみたいだよ。
常軒)角打ちが「北九州文化」と言われているのは、そんな背景があったんだね。昔の人が角打ちを大事にしたように、ワタシたちにとっても角打ちはなくてはならない場所だよね。お店のおかあさん、おとうさん、それに個性豊かな常連さんたちとのふれあいに仕事のストレスも吹っ飛ぶしー(笑)。
原田)そうそう!酒屋さんだけに、集まってくる人たちはお酒好きの方が多いし、立ち飲みというお客さん同士の距離の近さも手伝って、いつも話が弾んじゃうよね。それに、私たちみたいに、知らない店を開拓したいという人もいれば、日々の生活の一部として行きつけの酒屋さんで角打ちをして一日を終えたいという常連さんもいらっしゃるしね。
常軒)そんな常連さんを中心に、コミュニティができている店もあるね。仲間に入れてもらって一緒に話すのも楽しいし、モチロンひとり静かに一杯だけ飲んで帰ってもOK。そのどちらも許容してくれるのが、角打ちじゃないかな。
外平)私は会話をしないで飲むなんて絶対できないから、ひとりで行っても誰かしら相手をしてくれる角打ちって最高―!!(笑)

インタビュー写真

女性目線で見た、角打ちのいいところ

インタビュー写真

外平)角打ちって一般的には入りづらいように思われがちだけど、北九州には「一見さん歓迎」のお店も多いから、ぜひ多くの女性や観光客のみなさんにも楽しんで欲しいよね。
原田)10年前くらいは「女の子が来るところじゃない」って雰囲気もあったけど、最近は女性が来ても大丈夫って感じだよね。
外平)むしろうれしい感じもあるよね。初めて入った店で日本酒をグイッと飲むと、 それまで遠巻きに見ていた常連さんが「ねえちゃん、やるなぁ」みたいな感じになり、「この人冷やかしじゃない、酒飲みや!」ってわかってもらえる。そこから、会話が始まったり。だから、初めての店にひとりで行くときは、あえてコップ酒を頼むようにしてるよ(笑)。

常軒)さすがー(笑)。 昔はひとりで角打ちをする女性なんて珍しかっただろうケド、角打ちも時代とともに、少しずつ変化しているんだろうね。変化といえば『角打ちのスタイル』も、時代と共に変化しつつあるよね。たとえば、お酒の1升瓶などを入れる「P箱」をテーブルやイスに仕立てている店もあれば、最近ではワイン樽をテーブルとして置いてある『角打ちバル』といった雰囲気の店もある。でも、どの店も共通して言えるのは、好きなお酒を自分のペースで飲めるということ。
原田)そうそう。そして店によって置いてあるお酒の種類も異なったりするから、「今日はアノ日本酒を飲みたいからこの店に行こう」的な楽しみ方もある。店によっては、焼酎の水割りやお湯割り、それに酎ハイがあるところもあるよ。
常軒)おつまみも乾きモノから缶詰、おかあさんの手作りの惣菜、駄菓子なんかも置いてあって、店によって様々だよね。まさに『オトナの駄菓子屋』だねー(笑)。
外平)角打ちをしながら、おかあさん、おとうさんとの会話も楽しいし!世間話をしたり、それに簡単でヘルシーなおつまみの作り方を教わったり。
原田)親戚の家みたいな親近感を感じたりするよね。たまに会わないと元気にしてるかどうか気になって、顔を見たくなったりして。

インタビュー写真常軒)そんなワタシたちにとって生活の一部のような角打ちができる酒屋さんが、ここ数年で何軒も廃業に追い込まれていることも事実。その理由はいろいろあるみたいだけど、『後継者がいない』や『ディスカウント店の過剰な安売り』など。『まちの酒屋』さんを応援する意味でも、ワタシたちはこれまで以上に、角打ちに通わなくちゃね!
全員)ねー!!

角打ちの流儀

まずは勇気を出して入ってみよう!挨拶は会話の基本。「こんばんは」と元気よく挨拶しよう。お店の人に「初めてなんですけど…」と宣言する。そうすると「これ飲んだらいいよ」となど、親切に教えてもらえることが多い。メニュー表を置いていない店が大半。常連さんが何を飲んでるかを参考にして頼む。迷ったときは「お酒ください!」お酒は基本、量り酒昔から角打ちといえば量り酒が基本。日本酒も焼酎も量り売り用のお酒が置いてあり、店ごとに銘柄が違うので、その店の量り酒を楽しもう。半合で頼める店もあり。いいお酒をちょっとずつ飲み比べできるのもありがたい。レアなラインナップの店を選ぶのもよし。日本酒好きな人がうまい酒を安くたくさん飲むのに角打ちは最高!

インタビュー写真

ビールは冷蔵庫から勝手に取り出す冷蔵庫の中にある商品(お酒)を、自分で取り出して飲むスタイルも角打ちならでは。「よそのうちの冷蔵庫だけど勝手に開けてOK」みたいな感じで、気を使わずに飲めるのも魅力。コップもテーブルの隅などに置いてあるものを、自分で取って使うセルフ形式が多い。つまみは店によって様々飲食店ではないから食べ物は「店の商品」というより「おもてなし」という位置づけ。だから乾きものや缶づめなど簡単なものが基本だが、名物料理がある店も多い。魚肉ソーセージは角打ちのつまみの定番。切ってくれるところ、焼いてくれるところ、そのままのところと店によって個性あり。飲んだものは、片付けずに置いておくビールなどの空瓶はテーブルに並べたまま、必ず片付けずに置いておいて最後に精算する。量り売りで頼んだお酒やつまみなどは、お母さんが伝票につけておいてくれることが多い。交流を楽しもう異業種交流の場、コミュニティの場ととらえ、角打ちの醍醐味として会話も楽しもう。角打ちという共通の楽しみを得られた喜びを分かち合おう。おかあさんを大切にどの店にもだいたいおかあさん(店主)、おとうさん、それにおにいさんなどいて、家族で店を切り盛りしている。おかあさんが店を続けられなくなったら飲む場所がなくなるので、みんなおかあさんを大事にしているし、言うことは絶対に守る。おかあさんのおかげで店の秩序が保たれ、平和に角打ちができることをを肝に銘じる。常連さんは、時には洗い物をしたり、ゴミ出しを手伝ったりすることも。代替わりをせずに店を閉めるところが多いこのご時世だからこそ、今ある店を大事にすること。それが角打ち愛。

インタビュー写真

初心者&女性にもオススメの角打ち

平尾酒店 写真

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《平尾酒店》
小倉北区紺屋町

初心者でも入りやすく、遠方からわざわざ訪れる観光客も多い。優しく上品なお母さん、
ゆかりさんの笑顔に癒される。「山盛りの玉ねぎスライスが乗った魚肉ソーセージが名物です」

井手商店 写真

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《井手商店》
小倉北区浅野

JR小倉駅の近くにあり、帰る前に一杯、という昔ながらの角打ちらしさが残る。食べ物のメニューも豊富。カウンターのほか、隣のガレージでも飲める。「北九州でいちばん観光客が多い角打ちなんじゃないかな」

魚住酒店 写真

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《魚住酒店》
門司区清滝

細い路地を上った先にある、歴史と風情を感じさせる佇まい。たくさんの人が行き交う港町ならではの、寛容さも魅力のひとつ。「風情満点で、おかあさんが粋でカッコイイ。コースみたいにどんどん出てくる料理も嬉しいよね」

高橋酒店 写真

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《高橋酒店》
八幡西区堀川町

「黄身にポタポタとめんつゆを落としたゆで卵や、仕上げにガーリックパウダーをふりかけたカップ焼きそばが、酒のつまみに最高!」

北九州の角打ちをもっと知りたい方はこちら

Written by 常軒 貴美子

今回紹介したスポット



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