おとな流 気になるニュースに迫る

第15回おとな流気になるニュースに迫る「人工知能(AI)の時代に乗り遅れていませんか?」

プリモプエルのプーくん

第15回「人工知能(AI)の時代に乗り遅れていませんか?」

みなさんこんにちは、おとなナビの楠田です。
みなさまは「人工知能」と言えば、何を最初に思い浮かべますか?

私は、ロボットを思い浮かべます。
ロボットと言えば、子供の頃から夢中で漫画誌やテレビで見てきました。

そこで「日本3大ロボット」を、私の独断で選ばせていただきますと、
もちろん鉄腕アトム、鉄人28号、ドラえもん(猫型ロボット)です。
ちょっと古いかも知れませんね。
ガンダムなど他のロボットファンのみなさまには、申し訳ありません。

この3大ロボットの中に1台だけ他と違う種類のロボットがいることを気付かれましたか?

そうです鉄人28号ですね。
鉄人28号は、正太郎君が操縦するロボットで、いわゆるラジコン操作の自ら考えることのないロボットでした。

それでは鉄腕アトムとドラえもんはどうかと言うと、お茶の水博士やのびた君と信頼や友情で結ばれた、自分で考え行動することができるロボットです。
どちらも人工知能が搭載されたロボットであることが前提のSFアニメだったのです。
しかも鉄腕アトムは1952年、約65年前に発表されたもので、制作者である手塚治虫氏の発想の凄さは驚きです。

このような人工知能のことをAI(Artificial Intelligence)と呼んでいますが、最近目にする機会が増えていると思いませんか。
特に聞くのが、AIを搭載した自動車やドローンの自動運転ですよね。
また囲碁の対局においても話題になっています。

自動車の自動運転では、便利で安全になるのではないかと期待されている反面、タクシーやトラックの運転手さんの仕事がなくなるのではないかと心配されています。
またドローンに関しても、最近話題になっている宅配便配達の人手不足を解消するのではと期待されていますが、配達で生計を立てている人の仕事がなくなることが問題かも知れません。

これまでチェスや将棋では人間に勝ったとの話を聞いたことがありましたが、ついに囲碁でも、AIが人間に勝ったとのことです。
しかも囲碁タイトルホールダ―のトップ棋士にです。
私も囲碁を多少やりますが、ゲームの中では一番難しいというか、難解な囲碁をやることが少しかっこいいものだと感じていたので、ちょっとショックでした。
伝統的な囲碁タイトルである「棋聖」「名人」「本因坊」・・など達人の尊厳や名声が急落してしまいますよね。

ところで今活躍している主な囲碁AIソフトは、グーグルの「AlphaGo」と東京大学を中心に制作された日本の「DeepZenGo」だそうです。
凄いスピードで強くなっている印象を受けていますので、囲碁AIソフトどうしが対局する世界大会が開催される日も遠くないようです。

私は「へぼ」なのでAIと囲碁対決は無理です。
ただ「じゃんけん」なら勝てる気がしました。
ただし1回だけですが・・・。

500回、1000回とやるうちに無意識の傾向を読まれて、勝率では結局負けてしまうことになりそうです。

それではAIはなぜここまで急激に進化したのでしょうか。

最初にご紹介したいのは、私が機械工学を勉強していた時に登場した、NC旋盤などの数値制御の自動工作機械です。
当時の実習でパンチングカードを使ってプログラミングし、動いた時は感動したものです。(ただぜんぜん動かないことも、反対の方向に動いたこともありました。)

その後機械の用途も拡大し複雑な動きになってくると、動きを精度よく実現するプログラミングに膨大な時間がかかるようになりました。

そこで、実際に機械やロボットに人間の手で所定の動きをさせ、その動きを逆に数値化する「ティーチング」という手法が登場しました。
もちろん電子機器や記憶素子、センサーなどのもの凄い進化はあると思いますが、この「ティーチング」の流れを受けた技術が効果的だったと思っています。

この効果的な技術とは「ディープラーニング」と言われています。
人間の脳の働きを模したニューラルネットワークという技法を使って、AIが自らデータを学習し、データ全体の特徴を捉えて正確で効率的な判断ができるようにした技術です。

ディープラーニングの面白い例を上げて説明しましょう。
女性の顔写真を見せてこれは女性だと教えます。
これを繰り返して、AIに別の女性の写真を次から次に読み込ませます。

そうするとある他の顔を見せた時、高い確率で「これは女性の顔だ」、「これは女性ではない」と顔認識ができるようになります。
同時に一般的な美人の特徴を教えてやると、顔かたちや整い具合などを基準にして、AIが美人かどうかの判断ができるようになるのです。

もし私が女性の写真を見せながら、これは美人、これはすごい美人、これは普通といってディープラーニングさせますと、私の感覚に近い美人ランキングを作ったり、私の理想の美人像を描き出すことも可能になると思います。

これって結構面白いので、一度やってみたいですね。

このようなAIが、状況把握のための各種センサーを搭載して、それらを有機的にコントロールできれば、タクシー・トラックの運転手さんや宅配便配達員さんだけではなく、近い将来人間がやっているかなりの仕事を代替できることになりそうです。
電話交換士や駅の改札員がほとんど居なくなったことを考えれば、容易に想像がつくと思います。
週休5日制も夢ではなさそうですね。
ただ現実的には、いったい人間は何をするのかと言うことが問題になります。
収入の問題もクローズアップされるでしょう。

このような人類にとって大変革とも言えることが、もう直ぐそこまで迫っているのです。
どんどん導入が進んで、2045年辺り大きな節目が来そうだという意見が多いのですが、もっと早く来るかもしれないとの予測もあります。

みなさん、大変なことですよ。

それではAI時代には、どのような人たちが望まれているのでしょうか。

フランスの哲学者パスカルが、「人間は考える葦である」と言っていますので、「考える」「経験のないことを判断する」ことを含んだ仕事は残ると言われています。
またあくまで予測として、理数系の人、アートやデザイン系の人が適合し易いのではないかと言われているようですが、さてどうでしょうか?

ただ私たちも、特に人間の知性と言われる「探求心」「好奇心」「感情」「思考」などを磨いて、新しい時代に適合していく必要がありそうです。

もう一つ、AIをうまく活用するという立場から考えてみましよう。

すでに単純機能の案内ロボットを、デパートやホテル、銀行、空港などで見かけるようになりました。
人間の知性を助けてくれるコンシェルジュ(一種の案内係)のようなAIとして、投資や財産管理のサポートをしてくれるファイナンシャルプランナーAIもすでに登場しているようです。
高精度で小型の自動翻訳AIも開発され、世界中どこでも誰とでも話ができるようになるでしょう。

場合によっては、ペットや動物ともおしゃべりができるかも知れませんね。

そう言えばもう20年も前になりますが、義父が他界した直後、ソフトバンク大ファンの義母にロボットとまではいかないのですが、お喋り人形(プリモプエル)をプレゼントしました。
義母はプー君と呼んで今でも、お喋りをしたり抱っこしたりして大切にしてくれています。
何度か病院(そう呼ぶそうですが)にも入院させて治療もしてもらいました。
おかげでプー君もとても元気にしています。

このようにすぐにでも人間のパートナーとして、能力の高いAIが登場するのではないかと推測しています。
またパートナーとしてのAIは、人間との親和性も良好であろうと予測されます。

パートナーAIやペットのようなセラピーAIとして、「何が好物か」「何に興味があるか」「だれと仲が良いか」「今何が欲しいか」「何に困っているか」などを会話の中からデータとして蓄え、人間と同じようにおしゃべりができて、体調の管理や身の回りのことを助けたり、見守ったりしてくれるパートナーロボットが早くできるといいですね。

今から興味を持って、新しい時代の流れを楽しむ準備をされることをお勧めします。

さてみなさまはどう思われたでしょうか。

楠田正博



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