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うつで認知症リスクが倍増|元気人

人は酸いも甘いも噛み分けながら
年齢を重ねていくものです。

過去のそうした経験から悟りを得て、
高齢期に向かうほど精神的に安定していく
・・であれば理想ですが、そう簡単な話でもないようです。

厚生労働省が発表した「平成26年患者調査」によると、
うつなどの気分障害で、医療機関に受診している
総患者数は111万6千人と、調査開始以来最多となっています。

うつなどの気分障害の患者数を
性別・年齢層別にみていきますと、
男性では40歳代で最も多くみられます。

女性は30歳代?70歳代まで高水準で推移しており、
特に高齢者では男性と比べて、女性のほうが
非常に多い数となっています。

特に高齢期において、
どのようなことをきっかけに
うつになりやすいのでしょうか?

高齢期には必然的にさまざまな喪失体験が起こります。

具体的には

老化による身体や認知機能の衰え
配偶者や友人・知人との死別
定年退職などによる社会的役割の喪失
進学に伴う孫離れ

などがあげられます。

これらの喪失体験は、人によって
うつを発症するきっかけになりやすいことが知られています。

23の研究成果をいろいろな角度から比較した研究からは、
高齢期のうつが認知症の発症リスクを高めることがわかりました。

高齢期にうつを発症している人は
そうではない人と比べて、発症リスクが

認知症全体では1.85倍、
アルツハイマー型認知症では1.65倍
脳血管性認知症では2.52倍

に増えるという結果でした。

さらに、認知症の予備群である
軽度認知障害(MCI)の段階で、うつ状態の場合、
認知症への移行率が倍増するともいわれています。

下記の精神症状がみられるようになって

・それまでしていた趣味活動への興味がなくなる
・いつも疲れて寝てばかりいる
・子どもが独立して張り合いがなくなる
・最近配偶者を亡くし、孤独を感じる

それからしばらくして、
アルツハイマー型認知症を発症する例がみられます。

認知症予防の観点からは、
うつを早くみつけて対応することが大切になります。

気になる症状がみられた場合、
高齢者では持病などから通院をしているケースも多いため、
まずは主治医やかかりつけの医師に相談するのがいいでしょう。

今回取り上げましたうつに限らず、
認知症予防や介護全般にいえることですが、

本人や家族ですべてを抱え込んでしまって、
誰にも相談しないケースでは、あまりいい結果となっていません。

中央酪農会議が牛乳の消費拡大キャンペーンで作成した
『牛乳に相談だ。』のCMよろしく、周囲に相談すること、
つまりコミュニケーションが何事にも大事になってきます。
牛乳に相談だ(YouTube)を見る 


【文献】
Diniz BS, et al.
“Late-life depression and risk of vascular dementia and Alzheimer’s disease:
systematic review and meta-analysis of community-based cohort studies”
Br J Psychiatry 202 : 329-335 (2013)


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