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認知症のサインとそれを活用するための大切な考え方  元気人

アルツハイマー病は
20年近くかけて病変が進行するといいます。

アルツハイマー病をはじめとする認知症のほとんどは、
「始まり」がわかりにくい病気です。

認知症の始まりかどうかを見分けるのに、
まったく手がかりがないかというと、そうでもありません。

医師や研究者らの手によって、
認知症を疑われるサインがまとめられています。

ほとんどの認知症は記憶障害、
いわゆる「もの忘れ」の症状からみられます。

その後、意欲の低下や言動の変化が伴うようになり、
家族や周囲の人が「おかしい」と気づくようになります。

下記の項目がいくつかあてはまるようであれば、
認知症の初期段階である可能性があります。

医師や地域包括支援センターなどに早めに相談するとよいでしょう。

<家族が気づく認知症のサイン>

・同じことを何度もいう、何度も聞いてくる
・午前中に話したことを、午後にはもう忘れている
・人の名前やものの名前が出てこない
・ものを置き忘れたり、しまい忘れたりすることが多くなった
・財布や大事なものを盗まれた、お釣りをごまかされたなどと
訴えることがある
・待ち合わせの時間や場所を間違えた
・同じ食品を続けて買ってきてしまう(主婦の場合)
・つくり慣れているはずの料理の手順がわからなくなった
(段取りができない)
・毎日、同じ服ばかり着ている
・だらしなくなった
・日課にしていたことをやらなくなった
・好きだったことに興味を失ったように見える
・ちょっとしたことですぐ怒ることがある
・買い物で代金を支払うときに、小銭を出さないで毎回お札を出す
(組み合わせて支払えない。財布が小銭でパンパンになっている)

(出典:羽生春夫著『認知症を予防する生活習慣』P59)

とはいえ、これらの項目がいくつかあてはまったとしても、
本人や家族がすんなりと受け入れるかどうかは別問題です。

本人に自覚症状がなく、
日常生活にもさほど支障がでていないようですと、
かえって受診が遅れるケースがみられます。

多くの方はちょっとした風邪の症状でも、
すぐに病院に行くものです。

ですが、認知症の場合だと、
病院に行くのを躊躇する人がいるのは、
さまざまな要因があるにせよ、本人や家族の意識の中に

「認知症=人生の終わり」

という認知症への誤解があるからと思います。

この誤解を信じている人にとっては、
認知症のサインがいくつかみられたという事実は
「終わりの始まり」を意味しますので、
到底受け入れられないことになります。

この場合、認知症のサインは、
本人や家族の絶望感を深めるきっかけになっただけになります。

認知症のサインは、
早期受診や早期対応のきっかけにするのが本来の使われ方です。

もし、単に絶望感を深めるだけであれば、
知らなかったほうがよかったかも知れません。

ですが、どうぞご安心ください!

事実、認知症=人生の終わりではありませんし、
人は歳をとればとるほど、程度の差はあれ、誰でもボケていくものです。

認知症を発症しても、家族や周囲に囲まれながら、
生活に工夫をこらして、幸せに暮らしている人はたくさんいます。

また、人には生老病死が定められているように
人がボケていくのは人生の既定路線ですから、
悩んでも仕方がない面もあります。

認知症予防を伝える場合、
認知症予防の意義や具体的な方法と同時に、
こうした認知症の誤解を解いていくことも大事になります。

認知症予防の大切さが強調されるあまり、
認知症になった=予防に失敗した=人生の終わりと
捉えてしまう人を増やしてしまっては意味がありません。

道具には本来の目的にあった使い方をする必要があり、
人に道具を渡すときは、その使い方も含めて教えるのが通例です。

認知症のサインは認知症予防を実現するための有効な道具のひとつです。

認知症のサインは、その本来の使い方も理解して、
早期発見⇒早期絶望ではなく、早期発見⇒早期受診・対応
となるように活用することが大切になってきます。

 



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