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睡眠薬は認知症の発症リスクをあげる?さげる?

不眠で悩んでいる人は、
国内に2000万人以上おり、
睡眠薬常用者は約500万人にのぼる
といわれています。

睡眠薬を処方されている方の中には

「睡眠薬を飲んでいると、ボケてしまう?」

という不安をもっておられる方が
少なからずいらっしゃいます。

まず前提として、病院で処方される睡眠薬については、
動物実験や臨床試験を経て安全性が確認されています。

短期間の服薬によって、
認知症を引き起こすような神経障害を
直接引き起こすことはありません。

睡眠薬が認知症の危険因子になるかどうかについては、
さまざまな研究者が調べていますが、現時点では
何ともいえないという答えになります。

いくつかの調査研究の報告をまとめますと、
睡眠薬の服用は
1)認知症の抑制因子である
2)認知症の発症とは関係がない
3)認知症の危険因子である
という報告がそれぞれにあり、
「どっちやねん」という感じになっています。

睡眠薬が認知症の発症リスクをあげるのかどうかは、
調査研究がさらに進むのを待つ必要があります。

一義的に結論をくだせないには、
しかたがない面があります。

不眠と睡眠薬とは切っても切れない関係にあります。

睡眠薬の認知症への影響を調べる際、
不眠から影響を受けているのか、
それとも睡眠薬から影響を受けているのか、
分けて調べるのが難しいという事情があるのです。

なお、睡眠薬を飲まざるを得ないようにしている要因は、
認知症の危険因子であることが指摘されています。
(不眠、不眠を誘引する生活スタイルや疾患など)

不眠を改善することは、
将来の認知症の発症リスクを抑えることにつながります。

睡眠薬を服薬しないで、不眠を解消したいという方には、
「CBT-I」という医学的効果が認められた、
薬を使わない認知行動療法があります。

CBT-Iでは、その人の生活習慣や考え方に焦点をあて、
不眠の症状をもたらすような阻害要因があれば、
それを修正することで、不眠を解消しようとします。

「ヘルスケア産業の最前線2017」で報告された
先進的な取り組みでは、体内時計を可視化して、
睡眠を改善するサービスが紹介されていました。

参考URL:株式会社O:(オー)
http://o-inc.jp/

睡眠の質は、人生の質に深く関係し、
認知症の発症とも関係しています。

不眠の解消に向けて取り組む必要がありますが、
睡眠薬の服薬が認知症の発症に及ぼす影響が気になる人は、
こうした睡眠改善サービスを利用するのも手でしょう。

————————–
【文献】
田ヶ谷浩邦「睡眠薬は認知症の危険因子か?」
老年精神医学雑誌 28 : 347-352 (2017)

 

一般社団法人 元気人

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