介護情報 

認知症予防につながる効果的なエクササイズ  

認知症の原因は70近くあるといわれていますが、
その7割近くをアルツハイマー病と脳血管障害が占めています。

認知症に限らず、どの病気にもあてはまりますが、
予防を考えるうえでは、

・発症リスクを高める危険因子を取り除く
・発症リスクを低下させる抑制因子を増やす

ことが大切になります。

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▼運動不足は認知症において危険度が高い危険因子
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認知症の危険因子の中でも特に危険度が高い、
危険因子のラスボス級とされているのが「運動不足」です。

アルツハイマー病の危険因子の危険度を調べた米国の調査研究から、
高血圧や喫煙、うつ以上に、運動不足が大きく影響していることが
わかりました。
(Barnes DE, Lancet Neurol 2011)

また、運動不足が続くと、生活習慣病である
肥満、糖尿病、高血圧などにもかかりやすくなるため、
脳血管障害を招きやすくなります。

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▼有酸素運動で認知機能UP
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逆に息がはずむ程度の「有酸素運動」を定期的に行うと、
記憶を司る海馬を萎縮から守ることが指摘されています。
(Erickson LI,PANS 2011)

つまり、有酸素運動は、
認知症の発症を遅らせることにつながる
抑制因子ということになります。

そして、有酸素運動は、認知症予防において、
危険因子を減らしながら、抑制因子を増やすという
一石二鳥の予防法です。

有酸素運動は認知症予防の重要なカギを握っているといえ、
是非とも日常生活の中に取り入れたいものです。

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▼MCIには、デュアルタスクトレーニングが効果的
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認知症の予備群である軽度認知障害(MCI)の場合、
ここから正常に戻るのか、さらに認知症へと進むのか
大事な局面にいます。

MCIから正常への移行には、普段以上に
予防活動に積極的に取り組むことが大切になってきます。

ただ、MCIの人の場合、
有酸素運動だけではもの足りないことが
指摘されています。

そこで、編み出されたのが、頭を使いながら運動する
「デュアルタスクトレーニング」です。

※デュアルタスク=2つのことを同時に行う

デュアルタスクトレーニングは、シンプルな運動のため、
正常な人はもちろんのこと、MCIの人でも無理なく取り組めます。

また、適度な負荷が脳にかかるため、
認知機能を鍛える予防効果も期待できます。

そして、デュアルタスクトレーニングを提唱する
国立長寿医療研究センターでは、認知症予防における
その効果を実証しています。

以上を踏まえますと、デュアルタスクトレーニングは、
認知症からMCIへの転落を防ぐ、もしくは発症遅延させる、
と同時にMCIから正常への戻りも期待できることになります。

国立長寿医療研究センターが開発したデュアルタスクトレーニングは、
「認知症予防運動プログラム」として、NHKをはじめとする
多くのメディアに取り上げられています。

参考映像:NHK認知症キャンペーン 認知症予防運動プログラム(1)

また、自治体、デイサービス等の介護現場でも、
認知症予防アクティビティとしても取り入れられています。

「認知症にはなりたくない」「親の認知症が心配だ」という方には、
是非とも知って身につけておきたい予防法のひとつです。

 

 



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