介護情報 

高齢者の転倒リスクを見分ける方法

高齢者にとって大きな健康問題のひとつは「転倒」です。

要介護状態はできることなら避けたいものですが、
高齢者が要介護となる原因のTOP5には、転倒による骨折が入っています。

ちなみに、高齢者が要介護となる原因のTOP5は

1)脳卒中
2)認知症
3)高齢による衰弱
4)関節疾患
5)転倒による骨折

となっています。
(厚生労働省:国民生活基礎調査 2010)

そして、65歳以上高齢者の約10%〜30%が、
年に1回転倒しているといわれています。

これまでいくら健康状態がよかったとしても、
「転倒」を機に要介護になる危険性は、
過小評価できるものではありません。

高齢者の転倒リスク、すなわち
転倒しやすい状態かどうかを見極めておくことは
転倒対策を考えるうえで大切になってきます。

では、高齢者の転倒リスクを見極めるのに
何かよい方法はあるのでしょうか。

ここにスウェーデンの研究者による調査研究があります。

この研究からは、
歩行中に話しかけられると、どうしても立ち止まってしまう
つまり、ながら歩きができない高齢者では、
その後の転倒リスクが高まることがわかりました。

転倒には、運動機能の低下だけでなく、
脳や脊髄の中枢神経系の機能も含めた
さまざまな機能の低下がかかわっている
・・と考えられています。

機能低下がみられる高齢者では、ながら歩きのような
複数課題を同時並行に処理しなければならない動作では、
どうしてもリソースが不足しがちです。

すると、古いPCが重たい作業を処理しきれず、
動作が遅くなってしまうかのように、
立ち止まったり、歩行がふらふらしたりなど、
特異な行動がみられるようになるのです。

もし、親や家族と歩きながら会話をしているときに、
相手がどうしても立ち止まらないと会話ができない場合、
歩行機能が低下して、転倒リスクが高くなっている可能性が考えられます。

転倒リスクが高い可能性が考えられるようでしたら、
筋力低下を防ぐなり、バリヤフリー対策を講じるなりの
早めの対策が必要になってきます。

また、場合によっては、
認知症の診断を受けることも考えるとよいでしょう。

歩行動作には脳のさまざまな機能もかかわっているため、
脳の機能が低下してくると、ながら歩きは難しくなるからです。

歩きながら会話をすることは、
日常生活ではよくみられるシーンです。

高齢のため転倒な心配な親や家族に接するときは
さりげなく注意しておくといいかと思います。

また、逆に考えますと、体を動かしながら頭を使う
「認知症予防運動プログラム」のような
デュアルタスクトレーニングを取り入れることは
高齢者の転倒防止にもつながるといえます。

人の歩行時に不可欠な
複数課題を同時並行に処理する能力を
鍛えることになるからです。

ちなみに「認知症予防運動プログラム」を
予防教室や介護施設に取り入れたいという方向けに

「指導者のための認知症予防運動プログラム研修」

を9/23(土・祝)に東京で開催します。

指導者として必要となる理論から実践までを
半日で学べる集中講座となっています。

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9/23(土祝)開催 指導者のための認知症予防運動プログラム研修

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⇒ http://genki-bit.com/seminar/20170923.html
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【文献】
Lundin-Olsson L, et al.
“Stops walking when talking” as a predictor of falls in elderly people
Lancet 349 : 617 (1997)

 03-6441-0043[ 平日10時-18時 ]
 



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