介護情報 

リズミカルな運動で高齢期のうつを予防

高齢期のうつは認知症の発症リスクを高めることが、
多くの研究からわかっています。

これといった理由がないのに抑うつ気分が続くなど、
うつの症状が疑われる場合は早めの対応が大切です。

昔と比べて、うつの治療法が確立されてきています。

しかし、身体の病気と同じように、
うつも予防するに越したことはありません。

うつの原因はまだ研究段階にありますが、
脳内の神経伝達物質「セロトニン」の不足が
関係していると考えられています。

セロトニンを増やす簡単な方法は、
ある動きを規則正しく繰り返すという
リズミカルな運動です。

具体的には
・ジョギング
・水泳
・早歩き
・深い腹式呼吸
・ガムをかみ続ける
などがあてはまります。

このようなリズミカルな運動を毎日30分ほど続けますと、
3ヶ月で脳内のセロトニンの放出量が増えてくるといいます。

日常生活に運動を取り入れることは、
うつだけでなく、認知症の予防にもつながります。

また、毎日日光を浴びる、
考え方(思考のクセ)を見直し、
前向きに考えて、くよくよしないことも
脳内のセロトニンを増やすことにつながります。

セロトニンは体内で生成される神経伝達物質のため、
その原料である成分を食品から摂取し続けることも大切です。

セロトニンの体内生成に必要な主成分が3つあり、
トリプトファン(必須アミノ酸)、ビタミンB6、炭水化物です。

これらを含む食品は、普段の食事で出されるものばかりで、
何か特別なものというのはありません。

具体的には

・肉類、魚類
・乳製品(チーズ、牛乳、ヨーグルトなど)
・大豆製品(納豆、豆腐、味噌、醤油など)
・魚卵(たらこなど)
・ナッツ類
・バナナ
・穀類(ご飯、麺類など)
・いも類

などがあてはまり、これらを毎日の食事で
バランスよくとるようにするとよいでしょう。

以上、うつの予防につながる
「脳内のセロトニン」の増やし方をみてきました。

リズミカルな運動をする、
外に出て日光に当たる、
バランスのよい食事をとる、
これらは特段難しいものではありません。

まずは少しだけでもいいので、
今日からはじめてみてはいかがでしょうか?

今日行動したことは、明日にもつながり、
結果、脳内のセロトニンを増加させ、
うつと認知症の予防につながっていきます。

————————–
【文献】
有田 秀穂 (著)
『セロトニン欠乏脳 キレる脳・鬱の脳をきたえ直す (生活人新書) 』
NHK出版 (2003)

一般社団法人 元気人

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