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【5/12は看護の日でした】ナイチンゲールを広めたい一心で50年研究を続ける日本人夫妻。二人の波乱万丈ストーリーとは?

ナイチンゲールの著作の発見は“偶然”。そこから日本にどう広まり、どのように愛されるようになったのか―。夫妻の波乱万丈ストーリーを取材記事にまとめました。

左:金井一薫さん(ナイチンゲール看護研究所 所長) 右:小南吉彦さん(現代社 社主、ナイチンゲール看護研究所 顧問)

左:金井一薫さん(ナイチンゲール看護研究所 所長) 右:小南吉彦さん(現代社 社主、ナイチンゲール看護研究所 顧問)▼▼詳細▼▼
小南吉彦、金井一薫 50年のナイチンゲール研究、夫妻の歴史を紐解く(https://www.kango-roo.com/sn/a/view/6741)

■日本におけるナイチンゲール著作の発見は“偶然”
日本人なら誰もが知っているほど有名なナイチンゲール。
しかしその著作の研究は、偶然から始まりました。

知られざる当時の様子を、夫の小南吉彦さん(ナイチンゲール看護研究所 顧問)が看護roo!の取材で明かしました。
***
ナイチンゲールの原書を読みたくて日本中を探していたのにどこにもなかった。
そしたら突然、友だちが「神田の古本屋街で見つけてきた」って言うんですよー。
古本屋の外のバスケットに、雑多に入っている本の中から偶然見つけてきたって。100円くらいで買ってきてくれて。(小南)
***
50年にわたるナイチンゲール研究が、この偶然から始まったのです。

■ナイチンゲールが「白衣の天使像」を唱えたは“ウソ”
小南さんの妻、金井一薫さん(ナイチンゲール看護研究所 所長)は元看護師。
看護の現場で悩んでいたとき、ナイチンゲールの言葉に出会い衝撃を受けたと言います。
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書簡集の中の『看護の仕事は、快活な、幸福な、希望にみちた精神の仕事です。犠牲を払っているなどとは決して考えない、熱心な、明るい、活発な女性こそ、本当の看護婦といえるのです。』(※)という文章を読み、衝撃を受けました。

「看護は自己犠牲の精神とは無縁なんだ!」と本当に驚いたんです。

それまでは、いわゆる“白衣の天使”として身を粉にして働くのが看護師、と言われ続けていた。ナイチンゲールが“白衣の天使”像を唱えていた人だと思い込んでいたから、ギャップがすごかった。

彼女が書いたものをもっと読みたいと渇望するようになり、大学の通信教育課程に入って、看護師として働きながら研究に取り組み始めました。(金井)
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(※)浜田泰三 訳『ナイチンゲール書簡集』p.100,山崎書店,1964(原文ママ)

■小南さんの歴史「ナイチンゲールとの出会い」
夫の小南さんは、1960年に看護書の出版社に入社。
伝記である『フロレンス・ナイティンゲール』(ルーシー・セイマー著)を読み、ナイチンゲール自身が書いた著作を読みたいと思うようになります。

日本中どこを探しても見つからなかったのに、神田の古本屋街のバスケットで、友人が偶然発見。

「現代社」という出版社を立ち上げ、ナイチンゲールの著作の翻訳を中心とした出版活動を開始。この縁が今日までつながり、ナイチンゲール研究を進めています。

■小南さん・金井さんの歴史「研究者としての二人の出会い」
小南さんは1972年に全額自費で渡英。2カ月をかけて大英博物館でナイチンゲールの著作を調査します。
のちに妻となる金井さんと出会ったのも、この年でした。

金井さんは、初対面のときのことを語ります。
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現代社に行って初対面の小南に「『看護覚え書』は何回読みましたか?」って言われて。
「それほど読んでません…」と言ったら、「とにかくよく読んで、もう1回来なさい」と。
「あぁ、この人が指導教官になってしまったな…」と思いましたね(笑)。出会いはこんな感じです。(金井)
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■現代のナースが「看護の仕事」に誇りを持てるように

現代社、ナイチンゲール看護研究所の前で。看護roo!のマスコット、かんごるーと。
その後も「ナイチンゲールの言葉は、世代を超えてナースに必要なもの」という思いで、50年にわたりナイチンゲールの普及・啓発に従事してきたお二人。
臨床で悩むナースに向けて熱いメッセージをくれました。

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看護の仕事は「裏方」、「医師の補助」と思ってやる気をなくしている人がいたら、「それは違う」と伝えたい。良い看護は、必ず患者の治癒力を高めます。

それは、これまでナイチンゲールを研究してきて、くっきりと見えてきたことなんです。
看護の力はすごいです。どうか誇りをもって、歩んでいってください。(小南) 
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今、看護が面白くないと思う人もいるかもしれません。
そんなとき、今回の記事でお伝えしたことを参考に、少しでも「今日もいろいろ大変だったけど、これだけは“看護であること”を形にできたんじゃないか」と振り返ってみてください。

つらい時期もあるかもしれないけど、歩み続けてほしいと思います。「これでよかった」とだんだん思えてくるから大丈夫。看護の仕事は面白いです。それを伝え続けたいですね。(金井)
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▼▼詳細▼▼
ナイチンゲールの代表作『看護覚え書』が苦手だったナースに今、伝えたいこと
(https://www.kango-roo.com/sn/a/view/6743)

看護は国民の健康を支える大切な仕事。
「看護の日」の今日、すべての人に届けたい記事です。

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